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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.8 |
「ファン」の定義に関する考察 |
何が顧客をファンに変えるのか |
青木 慶 甲南大学 マネジメント創造学部 准教授 |
発行:2019年11月26日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:報告概要 |
要約 : 近年,マーケティング活動において,価値創造の担い手としてのファンの重要性が増している。だがファンとは顧客自身の主観によるところが大きく,その定義は明確ではない。本稿では改めて「ファン」の定義を考察することで,ブランドが顧客にどのような価値を提供すべきかについて示唆を得ることを目的に,18−74歳の男女1,000人を対象に質問票調査を実施した。収集したデータを定量的・定性的に分析した結果,ファンとは「持続的にブランドに関与する意思を持つ顧客」であると定義づけるに至った。また調査結果から,ブランド経験価値とは外から与えられるものではなく,顧客が内発的に創出するものであることが示された。本調査を通じて,顧客の日常生活における課題への柔軟な対応とブランドの普遍的な理念の伝達の両輪で,顧客のブランド経験価値を内発的に向上させ,ファンを生み出す構図の有効性が示唆された。 |
謝辞 : |
キーワード : ブランド経験価値 戦略的顧客経験モジュール 長期志向 |
ページ : pp.215-216 |
ファイルサイズ : 233KB |
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