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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.8 |
「炎上」において消費者が語るナラティブのダイナミクス |
― 志布志市のPR動画「うな子」に関する事例研究 ― |
増田 明子 千葉商科大学 人間社会学部 准教授 |
松井 剛 一橋大学 経営管理研究科 教授 |
津村 将章 中京大学 経営学部 准教授 |
発行:2019年11月26日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:報告概要 |
要約 : 本研究では,鹿児島県志布志市が公開したネット動画の炎上事例をもとに,消費者の「語り」,すなわちナラティブが,どのようにうねりを持って集合現象になるのかを,消費文化理論の観点から検討した。三種類の定性データを分析した結果から,四つの発見事実が明らかになり,次の二つの示唆が見出せた。まず理論的示唆として,ナラティブが精緻化して論点が発散したり,同質化して論点が収束したりするのは,社会が抱える矛盾を解消するロジックを見出す神話的プロセスであることが明らかになった。一方,実践的示唆として,物語に対する関与,すなわち当事者意識の有無が,ナラティブが肯定的になるか,否定的になるかを決定づけることも明らかになった。 |
謝辞 : |
キーワード : 消費文化理論 神話 精緻化 同質化 当事者意識 |
ページ : pp.80-81 |
ファイルサイズ : 244KB |
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