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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.7 |
育休ママの環境と職業観の研究 |
定性・定量調査分析により,消費者としての潜在力を考察する |
西山 裕子 一般社団法人スタディウィズ 広報 |
発行:2018年10月08日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 近年,結婚・出産後も働き続ける女性が増え,女性の育児休暇(以下,「育休」)取得率は2016年,81.8%に達している。育休中もスキルアップを目指して,子連れで勉強会に参加するママ達もいる。 本稿の目的は,彼女達の生育環境・家庭や職場の状況を理解し,その生活や職業観を把握して,まだ満たされないニーズを探求することである。まだ多数派ではないものの,個人としても母としても,社会的・マーケット的に,彼女達は今後重要性を増す可能性があり,その潜在力を考察する。 まずは育休者向け経営学講座に参加した女性10人に定性調査を行い,その後,量的調査で56名の回答を得て,分析を実施した。 回答者は高収入で,自由に使える金額も多く,夫と妻の収入は相関が見られた。働く理由として「収入」に加え「自己成長」「仕事が好き」という内発的動機が強かった。家事育児サービスの利用は収入とは相関せず,心理的な抵抗感が多く見られた。衣食住や美容のニーズは多様であるが,「便利」「時短」のニーズが高い。 本稿ではそれらを統合し,働く動機と環境との関係,両立支援のニーズとの概念モデルを提示する。 |
謝辞 : |
キーワード : 育児休暇 昇進意欲 家事育児サービス 衣食住のニーズ パワーカップル |
ページ : pp.224-237 |
ファイルサイズ : 1,442KB |
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