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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.5 |
新興国におけるイノベーションの促進および阻害要因 |
日尼アイデア比較実験 |
古江 奈々美 |
鷲田 祐一 一橋大学大学院商学研究科教授 |
発行:2016年10月12日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : Govindarajan, Immert, & Trimble (2009)は,新興国で既存技術の組み合わせによるイノベーションが生まれ,最終的には先進国市場で普及する,これまでの先進国から新興国へという既存理論に逆行する“リバースイノベーション”を提唱している。産学ともにこの新しい現象に注目しているものの,一連のイノベーションのプロセスにおいて,新興国と先進国の間で具体的な違い何であるのか言及している研究は少ない。本研究は,日本とインドネシアの大学院生を対象とし,新商品開発を模したワークショップを通じて,アイデア作成やその選抜を行う際の内容や取り組み姿勢における違いを探索することを試みた。実験の結果,先進国と比べ,新興国のアイデアは実現可能性の高いイノベーティブさを持つアイデアであること,そして新興国の被験者は,イノベーティブなアイデアを選択しない傾向があることが明らかとなった。本研究は,このような相違が新興国におけるイノベーションの促進および阻害要因となっていることを示唆するものである。 |
謝辞 : |
キーワード : 新商品開発 アイデア作成 新興国 |
ページ : pp.132-142 |
ファイルサイズ : 1,120KB |
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