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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.5 |
事業変革を支援する企業コミュニケーションのメッセージ |
リーマン・ショック以降の推移から得る示唆 |
徳永 朗 |
発行:2016年10月12日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 日本企業の新たな成長に向けた挑戦の中核には,事業変革への取り組みがある。企業コミュニケーションは,事業変革の実像,実現力,顧客・社会に提供する価値などの訴求を通して,その推進を支援する。リーマン・ショック以降,企業は事業レベルでどのようなメッセージを発信し,どのような変遷をたどってきたかを把握することで,事業変革支援のためのコミュニケーションの実情を理解し,さらに今後の施策への示唆を得るのが本論の趣旨である。新聞広告の表現内容を精査・分類し,事業関連メッセージの推移を3つの期間に分けて分析した調査にもとづく。 そのメッセージの中核を成してきたのは,企業自身の競争力や価値創出力を訴求するものである。なかでも,固有の価値観や事業への思いを伝えるメッセージの増勢は顕著であった。一方で,顧客に対する提供価値を訴えるメッセージは直近停滞気味である。本論は,今後の経営環境の変化を踏まえればこれらの潮流は懸念を覚えるものと論じ,対応策を講じるべきと述べている。また,企業レベルのメッセージの機会に,事業に関わるメッセージも行うことで,事業変革支援のコミュニケーション機会を拡大することも提唱している。 |
謝辞 : |
キーワード : 企業広告 新聞広告 顧客提供価値 社会的価値 |
ページ : pp.324-338 |
ファイルサイズ : 1,405KB |
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