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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.7 |
Web調査における市場代表性の高い無作為抽出方法 |
中国の自動車市場を対象とした比較検証 |
加藤 拓巳 本田技研工業株式会社 |
岸田 典子 株式会社クロス・マーケティング |
津田 和彦 筑波大学 |
発行:2018年10月08日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 価格と回収速度の優位性から,市場調査におけるWeb調査の需要は大きく,2017年の調査の市場シェアは27%に達している。Web調査の問題は,訪問調査と比較して偏りがあることが報告されている。確かに,住民基本台帳等から無作為抽出を実施し,かつ対面で調査を行う方法と比較すると,精度で勝ることは困難である。しかし,一層のグローバル化が進む現在,Web調査への期待はさらに高まるであろう。本研究の課題認識は,Web調査の偏りに関する研究は多数報告されているものの,精度をより良くする方法の提案が乏しいことである。精度向上の術として,傾向スコア等の調整による,得られた数値に対する事後処理は議論されているが,そもそも如何にして良い数値を取得するかに関する提案が少ない。精度を高めるための仮説要件は,(1)国民全体を対象とできること,(2)無作為抽出ができること,(3)インセンティブなしで回答を得られること,の3点である。そこで,本研究は,国土が広大で訪問調査が難しく,かつ市場規模が大きい中国を対象に,従来型のWebパネル調査と,仮説を満たす新しい方法で,顧客の属性と自動車市場の調査を実施し,真値との差異を検証した。 |
謝辞 : |
キーワード : 標本誤差 調査のインセンティブ RDIT |
ページ : pp.212-223 |
ファイルサイズ : 751KB |
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