リサーチプロジェクト
研究報告会の案内

リサーチプロジェクト第4回<カスタマー・エンゲージメント研究会>

【研究報告会】
第4回<カスタマー・エンゲージメント研究報告会> > 研究会の詳細はこちら
*学会員のみ参加いただけます。入会後、お申込みください。
 

テーマ:「デザイン思考のフレームワークの構築」

講演1:「Design Thinking at Work: How Innovative Organizations Are Embracing Design」
報告者:David Dunne氏(カナダ・ビクトリア大学経営学部 教授)

講演2:「Design Thinking at Work:日本企業への適用と挑戦課題」
報告者:菊池 一夫 氏(明治大学 商学部 教授)

講演3:ケース「地域におけるエコシステムのデザイン」
報告者:庄司 真人 氏(高千穂大学 商学部 教授)

講演4:ケース「交通・物流領域におけるデザインシンキングの活用」
報告者:町田 一兵 氏(明治大学 商学部 准教授)

パネル・ディスカッション:菊池一夫 氏(モデレータ)
David Dunne氏、井上 崇通 氏、庄司 真人 氏、町田 一兵 氏

総括コメント
井上 崇通 氏(明治大学 商学部 教授)
 

 
【概要】
 デザインは、その語源として従来の常識的な意味を否定し、変えることを意味することから「de」と「sign」からなっている。これまでのデザインは視覚的なシンボル、製品(モノ)を対象に展開され、そしてインタラクションのデザイン、組織のビジネスモデルや制度のような社会システムのデザインにまでその範囲を拡張してきた。さらに今日では、IoTの進展や地域社会の持続性を追求する中で変革が求められ、デザイン思考をベースに議論されつつある。
 たとえば、サービス研究の領域ではサービス・ブループリントやカスタマージャーニーの考え方が現れている。顧客経験を高め、サービス生産性を向上させるためには、顧客のジャーニーを中心に置いて、顧客とインタラクションするサービス・プロバイダーの各要素をデザインすることが主張されている。デザイン思考の観点では、ここで変革のカギを握っているのがデザイン思考を実践するデザイン思考家であり、デザイン思考を通じて組織変革が駆動される。しかしながら、デザイン思考を組織に導入すれば、イノベーションが推進されるのかというと話はそう単純ではない。組織にはトレード・オフがあり、変革への抵抗が存在する。そして変革を行う場合には、組織に3つのテンション(緊張感)が生じることになる。それらは、①デザイン思考家と組織の距離から生じる緊張感、②破壊的イノベーションの実行にあたって生じる緊張感、そして③視野の違いによって生じる緊張感である。したがって、組織変革を遂行するにあたり、組織内の緊張感を理解し、リフレーミングを通じて対処することがデザイン思考家に求められるのである。このようなデザイン思考に関する組織の緊張感とデザイン思考家の役割について提唱しているのが、David Dunne教授である。
 今回の研究会ではDunne教授を招聘し、彼独自のデザイン思考の考え方を報告していただくと同時に、デザイン思考を日本企業や地域社会で適用する際の問題点やデザイン思考家の育成について、日本側の研究者の研究報告を交えて議論していく。

 
日 時:2019年12月20日(金) 18:30-20:30 (受付開始18:15)

 
場 所:明治大学 駿河台キャンパス リバティタワー 1135教室(13階)
    東京都千代田区神田駿河台1-1 >MAP
    JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線/御茶ノ水駅 下車徒歩約3分
    東京メトロ千代田線/新御茶ノ水駅 下車徒歩約5分
    都営地下鉄三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線/神保町駅 下車徒歩約5分

 

参加費:無料
定 員:30名
 
応募締切:2019年12月17日(火)
 

【お願い】
* 報告会は定員制であり、追加募集などの処理が煩雑になるため、キャンセルができないことをご了解ください。
* 当日は、サイト掲載のため会場の様子を撮影予定です。問題がある場合は、当日、プロジェクトの企画運営メンバーにお伝えください。
 
お申し込みは終了しました

 
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