ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.9 |
コロナ禍の外出自粛が家庭の食卓に与えた影響 |
木野村 樹里 (株)マーケティング・リサーチ・サービス |
福永 恭子 同上 |
発行 : 2020年12月16日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛が首都圏在住の消費者の食卓に与えた影響を「MRSメニューセンサス」の2019-2020年調査から考察した。 春季調査期間(2020年3~4月)中, これまで下降の一途を辿ってきた実食率・メニュー総数・材料総使用回数に加え, メニューの調理形態(手作り・インスタント・レトルト・冷凍食品 等)がどのように変化したのかについて, 詳細に分析して紹介する。 また, 今回は1978年からの時系列での分析に加え, 3~4月・7月の2時点の食卓や生活について, 騒動前と比較してどのように変化したかを追加調査した結果をあわせて報告する。 騒動は現在も終息する気配がみえず, 非常時が日常となりつつあるが, 非常時に食卓はどのように変化したのであろうか。そこには, 家庭内での食事や調理に対する消費者の意識の変化が反映されているはずである。「調理を簡単にする加工食品が店頭から消えた!」や「ぬか床が売れているらしい!」といった我々が見聞きした噂の実態についても, この期間の消費者の食生活に関する態度変化で読み解いたうえで, 今後の家庭の食卓について言及したい。 |
キーワード : 食卓 メニュー 加工食品 外出自粛 コロナ禍 |
>一覧