ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.8 |
顧客経験価値のロイヤルティへの影響の検討 |
エピソード記憶導入による心理学的アプローチ |
落原 大治 法政大学大学院経営学研究科 |
発行 : 2019年11月26日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : Holbrook & Hirshman(1982)が指摘してきしたように,消費には機能的な側面と経験的(または快楽的)な側面の2つの側面が存在する。近年,製品やサービスにおける機能的側面のコモディティ化を背景に、ブランド戦略や製品・サービスの差別化要素として,消費のもう一つの側面である経験的な側面への注目が学術的にも実務的にも高まってきている。 その一方で,Pine & Gilmore(1999)やSchmitt(1999)が経験価値の効果の前提としている「経験の記憶」と経験価値の関係性については,Memorable Customer Experience(Vanhamme & Lindgreen 2009等)として研究がなされているが,記憶システムやその特性といった視点からの研究はあまり行われているとは言えない。 本研究は,まず,記憶システム各記憶の特性を経験価値との関係性の中でレビューを行い,その関係性を検討したうえで、質問紙調査を通じて、各記憶の特性と経験価値との関係について検討を行っていく。 これは,メカニズムを明らかにするという学術的な意義だけではなく,経験価値マーケティングを行っていく実務にとっても、その成果を評価できる枠組みを提供することを意味し実務上の意義も大きいと考えられる。 |
キーワード : 顧客経験価値 ブランドロイヤルティ エピソード記憶 |
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