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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.9 |
「ヲタ活」に見る若者の消費行動と心理 |
享楽志向と承認欲求が支える献身的消費 |
大山 翔平 CCCマーケティング株式会社 |
長田 麻衣 株)SHIBUYA109エンタテイメント |
発行:2020年12月16日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:フルペーパー |
要約 : 多くの企業にとって若者を獲得することはマーケティング上の重要な課題である。本稿では16~24歳の女性の約7割が実践し,可処分所得の10%を費やす「ヲタ活(ヲタク活動)」という消費行動に焦点を当て,若者が何かの対象に「ハマっていく」構造について分析を行った。因子分析および重回帰分析の結果,ヲタ活に対して「献身」「蒐集」「帰属」「創作」「布教」「浪費」という6つの潜在的な効用を求めて,若者が対象にハマっていく姿が検証された。また,ハマる対象を求める背景として「イマココ」を楽しく過ごしたい現在享楽欲求と,周囲の人や社会から認められたい承認欲求の価値観が影響していることが検証された。 若者が現在享楽欲求と承認欲求を満たすために,献身的に浪費をし,蒐集や布教に喜びを見出しながら消費行動にハマっていくという検証結果は,若者向けマーケティングの実務に示唆を与えるものである。 |
キーワード : 消費者行動 消費者心理 ヲタク 若者 献身的消費 |
ページ : pp.112-119 |
ファイルサイズ : 483KB |
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