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日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.9 |
シニア市場の多様性分析 |
未来展望と将来自己連続性の観点から |
磯田 友里子 高知大学人文社会科学部 講師 |
工藤 玲 (株)ハルメクHD 生きかた上手研究所 |
恩藏 直人 早稲田大学商学学術院 教授 |
発行:2020年12月16日 |
分類:一般報告 |
掲載形態:報告概要 |
要約 : シニア市場は同質な単一セグメントではなく多様な消費者の集まりであり,この多様性に応じたマーケティング戦略が必要であるという認識が広まりつつある。しかし,シニア市場内の多様性を捉える具体的な枠組みを提示する既存研究は少なく,消費者間の差異を捉えきれていない。そこで本研究では,シニア市場内の多様性を表す指標として未来展望(FTP)と将来自己連続性(FSC)を用い,2度の調査を行った。その結果,耐久財の購買検討段階では長期的な未来展望が購買意図に正の影響を与えるが,購買段階ではむしろ耐久財を含む非消耗品の購買活動を抑制してしまう要因となることが明らかになった。また,購買活動がもっとも活発なのは「将来の自分とのつながりは強いが,残された時間は長くないと感じているシニア女性」であり,「将来の自分とのつながりが強く,残された時間も長いと感じるシニア女性」は,金銭的支出を控える傾向が示された。 |
キーワード : FTP FSC シニア・マーケティング 終活 時間制約 |
ページ : pp.323-324 |
ファイルサイズ : 255KB |
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